モン・サン・ミッシェルの2019年の秋の大潮

海に囲まれたモン・サン・ミッシェルの姿を再び

こんにちは。

モン・サン・ミッシェルで現地ツアーガイドをしている濵口謙司です。

モン・サン・ミッシェルといえば海に囲まれた島の姿を連想する方が多いと思います。かつては、1日2回訪れる満潮の時間帯には海に囲まれ陸から切り離されていた島ですが、今ではそれは大潮の時期に限られます。

特に3月と9月は1年の中でも一番潮位が高くなる時期で、普通の大潮とは比べ物にならないくらい島の周りの湾の水位が上がります。あえて区別して言うなら、「スーパー大潮」あるいは「超潮」と言った感じでしょうか。

現地ガイドとして日常的にモン・サン・ミッシェルを見ていますが、この「スーパー大潮」の時に広がる景色はやはり特別。いつもカメラを持って出かけます。

とはいえ、月と太陽と地球が絡むこの自然現象が起きる時は、なかなか天気に恵まれません。もしかしたら何か因果関係があるのかもしれません。夜に満潮の時間となった9月29日の夜は三脚を押さえて置かないと倒れるくらいの暴風が吹き荒れました・・・。

日が明けて、30日の朝。美しい朝焼けは見られず、満潮時には雲が空一面を覆いました。上の写真では島の全体が写っていますが、日の出の時は上の部分が完全に霧で隠れていました。3月と9月の大潮の時期に、満潮の時間帯に晴れるという条件を満たすと言うのはなかなか至難の技です。

写真的にはあいにくの天気でしたが、大潮の現象はその場で感じてこそ。満潮の30分前にはもう島は海に囲まれ、波が橋の方にも押し寄せてきます。この橋の床版は木の板を並べてできているため、油断していると隙間から海水が噴出してきます。油断しているとすぐに足元がびしょ濡れに。私の靴下も餌食になりました・・・。

沈んでしまった橋の先に視線を向けると、海に囲まれた島の周りにはカヌーで遊覧する人たちの姿が。この時には海水は島の入り口の途中まで達していて、カヌーに乗った人たちはそのまま島に入っていきました。

こんな風に、満潮になると船などがなければ島に渡ることができなくなります。それは島で働く人たちも同じ。偶然、顔見知りの修道院の警備員の人たちと会って、話をしていると、彼らも足止めを食らっているとのこと。もしかしたら、逆にモン・サン・ミッシェルを朝出発する予定が出られなくなっている人もいたのではないでしょうか。

天気予報では晴れだったので、少し島の近くで待ってみましたが、一向に晴れないので島の対岸にあるダムの上のテラスに移動。そうすると、満潮から1時間くらい経って、ようやく青空が広がってきました。

一眼レフや三脚を抱えた多くの人たちがすでに帰った後。そこにはモン・サン・ミッシェル島内で写真のギャラリーを構えている写真家の姿が。

「写真は忍耐だ。」という彼。

自然に逆らうことはできないけれど、待ち続けると好機は必ず訪れる。確かにその通りだなと話しながら、一緒に写真を撮りました。今回は「スーパー大潮」の満潮の時間帯に青空のモン・サン・ミッシェルは見られませんでしたが、また来年を楽しみにしたいと思います。

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